住宅ローンを、退職金で返すアテが外れた人が続出。インフレで、変動金利上昇で、老後破産激増の恐れ。


インフレより恐ろしいのはスタグフレーションです。物価は上がりますが給与や年金は増えません。
◆インフレになれば金利が上がって、住宅ローンの返済額が増えます。
◆老人、特におひとりさまは賃貸住宅が借りられません。孤独死の事故物件になるのを恐れているのです。

住宅ローンを退職金で返済するアテが外れた方が続出しています。今後のインフレの中、変動金利が適用され返済額が激増しますが、年金はマクロ経済スライドで増えないので、老後破産が増加します。その解決方法。

経済指標で厳しいものが出ました。
アメリカのですね

5月の消費者物価上昇率が、8.6%と、3月や4月の率を上回りました。
インフレが治りそうにないということです。

一方、日本の物価上昇は、総合
で2.5%

コアで2.1%ということでアメリカに
比べると比較的落ち着いているんですが、

その背景にはですねあの4月の賃金
上昇率、

物価を差し引いた、実質でマイナス1.2%ということです。

経済指標の中で、一番重要なのは、皆さんの生活が豊かになるかどうか、

楽になるかどうかという観点です。
すると、日本の方がむしろ

状況としては厳しいと思います。

というのはですね、
経済の状態でスタグフレーション

というのがあるんです。
インレイが進むなかで、

経済が停滞する、あるいは後退する。ということなんです。
日本の場合、

スタグフレーションに一番最初に行ってしまうんじゃないか?

先進国の中でですね、そういうのを示唆されるような、

経済指標が発表されたというふうに思います。

マイナス1.2%の実質賃上昇率という
のは非常に深刻に、重く見ておく必要があります。

今後物価が上がっていく中で、賃金が
上がらない。景気が後退する状況が、続いていくのを示唆しているように思います。

そういう中でですね、日本の場合、

老後を迎えるときに退職金というのを、企業で働いている方がもらうんですけど、もらえない人もいますが、

多くの方が、退職金をもらって、

住宅ローンをお持ちの方が、

その残高を退職金で返済し、老後に借金を無くすという、 人生プランを想定される方が多いと思います。

その退職金の水準が、賃金が低迷し、景気が低迷する、

なかなか伸びない。
あるいは、年功序列を無くすう中で、

徐々に減らしているのが過去数十年の実態です。

ですから、
あてにしてた退職金がなかなか貰えない。

という状況の中で、借金を抱えたまま、住宅ローンを抱えたまま、

老後を迎える方が、続出しております。

そういう中でですね、住宅ローンを抱えたまま、老後を迎えてしまうと

どういうことになってしまうのか?
ということを考え、その対策を考えるのが、

今回のテーマです。
非常に重要なテーマ、今後の老後生活

を考える中で重要なテーマだと思いますので、どうぞ最後までご覧になって、ご自身の

対策をしっかり立てていただきたい。そういうふうに思います。

住宅ローンがいてない方もですね、
住宅ローンがなくてもたとえば賃貸で

暮らしておられる方は、

住宅ローンを抱えているのと、
同じような状況だと思いますので、

その点を踏まえて、ぜひ参考に頂期待と思います。
住宅ローンあるいは賃貸居住の方、是非お聞きください。

老後リスクを考えるということなんですけども、老後リスクと一言で

いってもいいですね、ここに書いていますように、非常に多くあります。

それぞれ、終活助け合いチャネルでは

それぞれのテーマで動画を上げておりますので詳しくはそれらの動画を見てほしいんですが、

今日の議論に必要な部分に限って、
ざっと説明したいと思います。

まず1番目はインフレです。
今後ですね、

ロシアのウクライナ侵攻や、グリーン・脱炭素の進行で

今まで、安くエネルギーは調達でき
ておりましたが、それがなかなか難しくなってくる状況です。

そうなってきますと、物価というのは

どうしても、ある程度は上がっていかざるを得ません。
あるいは金融緩和をコロナ禍の中で

各国で進めてしまったので、

いわゆるハイパーインフレーションベンが起こるんじゃないかというようなことが言われています。

インフレが

かなり高水準に続きますと、どうしても年金に頼った高齢者の生活というのは苦しくなります。

それに伴いまして、金利が上昇いたし
ます。

金利が上昇するとですね、多くの住宅ローンというのは、実は変動金利です。

数十年、30年近くですねゼロ金利が続いたものですから、変動金利の方が断然、有利だということになって、

皆さん変動金利で借りておられます。

そうすると、金利が上昇するとですね。

毎月の返済額が急上昇するということになります。

3番目は、年金の実質減額です。

いわゆるマクロ経済スライドというのがですね、

日本の年金の場合、組み込まれておりまして、インフレが進んでも年金が増えないという、

制度になっております。
ですからインフレが起これば、起こるほど、

日本の高齢者の生活は苦しくなっていく構造にある。

4番目、おひとりさま生活です。

今、ご夫婦で老後生活を送っておられる人でも、

例えば夫のほうがですね、先に無くなってしまうと

例えば、癌などで急死してしまいますと、

残された奥さんは、おひとり様の期間というのは、20年を超えるという想定をしています。

となりますと、一人でですね、生活していますと、健康状態も悪くなりますし、

生活コストも相対的に上ってきます。

一方で年金は基本的に一人分ですので、遺族年金もありますが、大雑把に言って、

いままで二人でもらってたものに比べますとですね、

約半分になってしまう。
ということで非常に生活は苦しくなります。という問題です。

その苦しい生活が20年以上もある。

5番目、賃貸住宅が借りられない。

6番目にあります、孤独死の問題があって、

不動産のオーナーは高齢者の一人暮らしに

賃貸住宅を提供したくないという本音が、どうしても消えません。

ですから、お一人様になって自分に合った、狭くても安い住宅を探そうとしても、特に大都会の

場合、住宅が見つけられないという
状況にあります。

これは、紛れもない事実です。

6番目、おひとり様が多くなってきますと、将来はですね

高齢者の世帯のうちですね8割ぐらいが高齢者のおひとり様という試算をしています。

そうなってきますと、孤独あるいは孤独死といった

問題が、今以上にシビアになるということです。

7番目は認知症・介護・病気

これは高齢者だけではないんですが、
特に75歳過ぎますとですね、どうしても

認知症・介護・病気といったことが
頻繁に起こっていきます。
そのコストも若い

人に比べると10倍ぐらいです。
経済的にも非常に大変ですし、

本人負担のコストを払わないといけない。

あるいは精神的なフラストレーションという問題もあります。

8番目、葬儀・埋葬です。
おひとりさまということになりますと、

家族が近くに住んでるとか、

あるいは子供が駆けつけてくれると言った場合は別にしまして、葬儀・埋葬が

非常に大きな問題になります。

天涯孤独の場合は、誰が負担するんだ?ということになります。

9番目は相続です。

これは、資産家だけじゃなくて
少ない資産をお持ちの方でも、例えば介護に貢献したとか、

あるいは同居してる子供だけに相続させたいとか、の相続問題は大変、シビアな問題です。

こういう9つの問題があるということです。

これらが、住宅ローンを抱えた老後を

老迎えた場合、どういう風になるか
というのが次のスライドです。

対策としては5つほどあると思います。
何もしないっていうのは対策にはなってないんですが、

比較のために記載してます。

主に4つ検討します。
まずですね、何もしない事になりますとですね

今申し上げた、九つの問題がすべて起こってきます。結果は真っ赤です。

もう一つ、真っ赤な奴がありますね。
不動産、都会の不動産を売却して、あるいは賃貸を解約して、

都心の賃貸住宅を借りるという方法です。

この場合、実質は何も変わっていないので、全部。赤です。

この2つは対策としては除外して他のものについて考えたい。
リバース60、リスバック
いうのがあります。

これはですね何かというと、
高齢者の場合、今まで住み慣れた家に

できたら、そのまま住み続けたいという希望を持っておられる方が多いです。

この場合、主に2つやり方がございましてリバース60というのは不動産を、

住居を所有したまま、

売却しないで、そのまま住み続ける。

それでは住宅ローンの返済が大変です
ので、

毎月の返済額を、利息部分だけにする
というやり方です。

そうすると毎月の負担が非常に軽くなります。

お亡くなりになった場合、ご夫婦両方とも亡くなった時、

その不動産を売却して残債を返済するというやり方です。

うまくやれば表のように

グリーンなところもあるんですけども、

今後ですねインフレが進みますと
どうしてもですね

金利分の返済額が上がっていきます。
インフレには非常に弱いやり方だと思います。

もう一つはですね夫婦で住んでいる場合は、いいんですけども一人になって年金が減って、

ちょっと狭いところに移って、住宅コストを下げたいというときはですね。

問題が出てきます。

今までの金利をそのまま一人の年金
で払わないといけない。

いうことになります。
もう一つ

埋葬葬儀埋葬ということが、おひとりさまの場合、問題になるということです。

もう一つのやり方としてリースバックがあります。

これはですね、インフレになっていきますと

不動産を売却して、その不動産を借りる、リースバックするということでございますので、

その賃貸料は、新しい売却先のオーナーから借りるので、

その賃料が発生するわけですけど、
その賃料というのはどうしてもインフレになってくると、

上げざるを得なくなる。個別の契約内容次第ですが、

賃料は上がらないという契約になっていたらいいんですけども、
おそらくそういう例は少ないと思います。

このリバース60、リースバックというのは、住み続けられるといういい点もありますが、

問題としてはですね、インフレになった場合、
なかなか難しい問題がある。

リースバックの場合、赤の部分が多くなってますので、気をつけてください。

一番最後に、書いてます。売却して田舎に引っ越す。

デメリットとしては今まで

住み慣れたところを引き払って、田舎の方にうつらないといけないので、

新しい人間関係を作らないといけない
んですが、

物価も田舎では非常に安くなります。

住宅コストも減るということで、
経済的には常に助かる面が多いです。

特にですね田舎の場合、人間的な隣近所の人的な関係がありますので、

そういう意味で、老人の孤独とか
あるいは介護といった

ところも、隣近所で助け合うという
のが、まだ残っておりますので、

大変メリットある、昔の日本に帰るみたいなイメージなんですけれども

こういう選択肢もですね、考えられた方がいいんじゃないか

と思います。
私のお勧めはですね

田舎に引っ越す。売却して田舎に引っ越すというのが、唯一のソリューションだと思います。

今日は大変、重い話でございましたが、ご静聴ありがとうございました。


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